セルロースファイバーはウレタンと比較して高性能なのか?詳しく解説

セルロースファイバーはウレタンと比較

 

断熱材選びに迷う方もいるでしょう。セルロースファイバーに興味がありながら、ウレタンと比べてどちらがよいかわからないケースも考えられます。

実際のセルロースファイバーは、ウレタンより高価ですが、優れたポイントが目立ちます。こちらを参考にすれば、断熱材としてどちらが優れているかがわかるでしょう。

今回は断熱材の選定にお悩みの方のため、セルロースファイバーとウレタンの比較情報を紹介します。ここからセルロースが優れているポイントを見ていきましょう。

 

セルロースファイバーとウレタンの違い

セルロースファイバーとウレタンの各特徴を見ていきましょう。前者は自然素材の一種です。後者は幅広い建物に対応できます。それぞれの特色を、以下で比べてみてください。 

 

セルロースファイバーは自然素材の一種

セルロースファイバーは自然素材の一種

 

セルロースファイバーは自然素材の一種です。古新聞や段ボールが原料になっています。既存の生活アイテムが建築用の素材として使い回されており、エコの側面も見られるのです。

古新聞や段ボールを細かく砕き、そこに難燃剤を加える形です。綿状になっていて、スプレーによる吹き込みで住宅に施工します。

このようにセルロースファイバーは、独特な工程をもちます。しかし断熱材としてのクオリティは高く、国内外で注目を受ける素材です。

ウレタンは幅広い建物に対応できる 

ウレタンは幅広い建物への対応が特徴です。とくに板状の硬質なら、木造だけでなくRC造にも組み込めます。形式も板状と、スプレーで吹きつけるタイプがあり、幅広いパターンが見逃せません。

たとえば、木造住宅で使われる吹きつけタイプの発泡ウレタンは、ぴったりと接着できます。自己接着性によって、金属やコンクリートにもひっつきやすいのです。隙間なく入り込むので、断熱力に期待できます。

このようにウレタンは汎用性があり、密着力にも優れた断熱材です。

 

セルロースファイバーとウレタンをさまざまなポイントから比較

ここではウレタンとの比較を通し、セルロースファイバーの特徴を掘り下げていきます。コストはウレタンの方が安価ですが、セルロースは静粛性や燃えにくさ、害虫駆除能力などに優れています。ここではウレタンとの比較を通しながら、要点を見ていきましょう。

 

セルロースファイバーはウレタンより高価になりやすい

セルロースファイバーはコスト面で、ウレタンより高くなりやすいといえます。素材として手間がかかっているからです。高密度の実現のために、使用量が多くなるため、高価なイメージがつくようになりました。そのためウレタンほどの量産性はありません。

高価な要因として、マット状での搬入ができないこともあります。建築現場でのシート貼りから始まり、ホースで吹き込んでいく形です。そのため施工期間もウレタンより長期と想定されます。

セルロースファイバーは作り込まれているぶん、建築現場でも丁寧な扱いが必要です。そのため断熱工事で選ぶと、高コストの可能性があります。

 

セルロースファイバーは静粛性に優れている

一方でセルロースファイバーは、ウレタンより静粛性に優れているとされます。密度に優れているぶん、防音や吸音性能がよいからです。密度を織りなす細かい繊維がポイントになります。これらは細かい空気の集まる多孔質を実現しており、音を吸い取りやすいのです。

ウレタンは密度が低いため、音をさえぎりにくいとされます。セルロースファイバーの密度には敵いません。以上から防音性や吸音性で断熱材を決めるなら、セルロースファイバーがおすすめです。

 

セルロースファイバーは燃えにくい

セルロースファイバーは、防火性能にも優れています。ホウ酸がポイントです。こちらが充分な防燃処理を果たします。燃焼時には表面を炭に変え、炭化層を作ります。この層が内部木材を酸素と熱から守るのです。

一方でウレタンに耐火性能はありません。むしろ延焼が起きると、黒煙さえ出します。そのため火災対策には向いていないでしょう。火災対策を考えるなら、セルロースファイバーを推奨します。

 

セルロースファイバーは害虫対策に向いている

セルロースファイバーは害虫対策も強みです。原料の新聞紙でシロアリをおびき寄せられます。しかしホウ酸も入っており、これがシロアリの大敵です。ホウ酸の混じった新聞紙を食べさせることで、仕留められます。

一方でウレタンは、シロアリに食われやすいとされます。害虫対策のノウハウがないため、ダメージを受けやすいのです。住宅のシロアリ被害は、いつどこで起きるかわかりません。以上を考えると、セルロースファイバーは家屋や家財を害虫から守るうえでおすすめです。

 

まとめ

結論を述べると、セルロースファイバーにはウレタンにない強みが複数あります。コストこそかかりやすいといえますが、ウレタンより静粛性に優れ、燃えにくく、害虫の攻撃も許しません。以上からセルロースファイバーは、総合的なステータスが高い断熱材です。

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