断熱材ってこんなにたくさんあるの!断熱材の選び方ポイントを解説します

断熱材ってこんなにたくさんあるの

 

待望のマイホームを建てるとなれば、どんな建材を用いて、どんな間取りやインテリアにするか、たくさんのことを決めていかねばなりません。だからこそ理想の家づくりができるという魅力もあるのですが、意外に悩んでしまうのが断熱材選びです。なぜなら、ほとんどの方が悩むほど断熱材の種類があるとは思ってもいなかったからです。では、どうやって断熱材を選べばよいのでしょうか。今回は断熱材選びのポイントを解説します。

断熱材選びのポイントは?

断熱材と一口に言いましても、その種類はなんと8〜10種類ほどあります。断熱材というのは通常は目に見えず、その効果がすぐにわかるものでもありません。だからと言って壁紙やインテリアなど目に見えるところにお金をかけて、断熱材は少しでも安く済ませれば良いというわけにもいかないのが難しいところです。

もし断熱材をケチれば、冷暖房費が高くついたり、住みにくい住環境になってしまったりと、後にその代償を引き受けなければいけなくなるでしょう。そのため、家づくりにおいて断熱材選びは重要なのです。では、断熱材選びのポイントは何かと言いますと、断熱材の種類毎の特徴を知ることです。断熱材には大きく繊維系と発泡プラスチック系があるので、その順番でそれぞれどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

 

繊維系断熱材

繊維系断熱材には、グラスウール、ロックウール、そしてセルロースファイバーという3つの断熱材があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

グラスウール

断熱材といえば、グラスウールと言われるほど多くの住宅で採用されている断熱材です。主な原料はリサイクルガラスなので、環境にも優しい断熱材です。ガラス繊維の隙間にできる空気の層によって断熱の効果を果たしています。また、素材がガラスであることから火や害虫に強いという特徴があります。

しかし、湿気に弱く雨漏りや結露によって劣化するデメリットが存在します。そのため、専用のビニル袋や防水シート等を用いて湿気の影響を受けないように施工する必要があるのです。他の断熱材と比べると断熱性能はやや劣りますが、その分他の断熱材に比べれば割安です。

 

ロックウール

ロックウールのロックとは岩の事です。鉱物原料を高温で繊維状に加工して作られる断熱材です。玄武岩や鉄炉スラグなどに石灰などを混ぜ合わせ、高温で溶かしてから生成されます。こうして作られた繊維の隙間に生じる空気層が熱の移動を抑え、断熱の効果を発揮するのです。

グラスウールと同様、火に強く、火災延焼や類焼防止効果も期待できます。防音性にも優れているのもロックウールの特徴です。しかし、グラスウールと同じく、湿気に弱いというデメリットがあります。断熱性能はロックウールの方が高く、価格もやや割高です。

 

セルロースファイバー

セルロースファイバーは、段ボールや新聞紙などの古紙を原料として作られる木質繊維系の断熱材です。自然の木材が原料なので、人体や環境に優しい断熱材です。グラスウール、ロックウールに比べ断熱性が高く、調湿性も持ち合わせ結露に強いという特徴があります。また防虫効果や防音性に優れているという特徴もあります。一方で、高い施工技術を必要とすることもあり、価格は割高です。グラスウールの倍ほどかかる場合もあります。

 

発泡スチロール系断熱材

発泡スチロール系断熱材には、ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォームという3つの種類があります。

 

ウレタンフォーム

ポリウレタン樹脂でできた断熱材です。ウレタンフォームには細かな気泡の中に熱伝導率の小さいガスが含まれており、断熱効果を発揮します。隙間なく断熱材を詰められることから、気密性、遮音性が優れ、また湿気に強いというのが大きな特徴です。ただし、ウレタンフォームは可燃性のため、火に弱いというデメリットがあります。

 

ポリスチレンフォーム

ポリスチレンフォームは、ポリスチレン樹脂を発泡成形して作られる断熱材です。水や空気を通さないので防水性、断熱性にたいへん優れています。このポリスチレンフォームの断熱材には、さらにビーズ法と押出法という2種類の断熱材があります。ビーズ法ポリスチレンフォームはいわゆる発泡スチロールです。押出法ポリスチレンフォームは、ビーズ法と同じ素材を板状にした断熱材です。どちらも軽量で水に強いのが特徴ですが、熱に弱く、燃えた時には有毒ガスを発するというデメリットがあります。

 

フェノールフォーム

フェノールフォームは、フェノール樹脂を発泡させ、細かな気泡に高断熱ガスを閉じ込めることで高い断熱性能をもつ断熱材です。薄い厚みでも十分な断熱効果を発揮し、防水性、防火性に優れた断熱材です。他の断熱材に比べて価格は一般的に高額になりがちです。

 

断熱材選びは業者選びも重要です。

断熱材の施工には知識と技術が求められます。ということは、同じ断熱材を用いたとしても施工業者によって、耐久性に差がでてしまうことは珍しいことではありません。たとえば、断熱材として多くの家屋で用いられているグラスウールは吸水性が高いことから、防水シートを正しく用いた施工を行わなければ、断熱材の劣化が早まります。グラスウールを一部むき出し、防水シートの使用方法が正確でない施工ケースも決して稀ではありません。同じグラスウールを選んだとしても業者によって断熱性能や耐久性に差が生じてくるのです

また、近年人気の出てきた木質繊維系断熱材のセルロースファイバーは高い施工技術を必要とすることから、どの施工業者でも扱えるわけではありません。ということは、場合によってはセルロースファイバーがそもそも選択肢になりえないというケースもでてきます。したがって、しっかりとした断熱材を選びたいのであれば施工業者選びも重要なポイントとなるのです。

 

まとめ

断熱材

 

代表的な断熱材を紹介してきました。それぞれの断熱材の特徴を把握しておけば、業者による提案に対しても広い視野を持って検討することができることでしょう。同時に業者による断熱材の施工技術の違いも断熱材選びにおいては重要なポイントとなることが分かりました。

関西地方で断熱施工を専門に行っている「西日本エコ断熱株式会社」では、高い施工技術を必要とするセルロースファイバーの施工実績でも多くのお客様のご満足をいただいています。断熱施工でお悩みの方は1度ご相談ください。

 

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