断熱材8種類の特徴をご紹介!それぞれの特徴と熱伝導率を比較

断熱材8種類の特徴をご紹介

建築資材として欠かせない断熱材は、暮らしを快適にするための寒暖対策として、重要な役割のあるアイテムです。断熱材は種類が複数あり、それぞれ素材や性能といった特徴が異なります。こちらの記事では8種類の断熱材の特徴と、選ぶ際のポイントとなる、熱伝導率についてあわせてご紹介します。

熱伝導率の比較は数値が小さいものに注目

熱伝導率とは、単位を「W/m・K」と表記する、熱の伝わりやすさを表したものです。数値が大きいものは「熱が伝わりやすい」ことを表し、数値が小さいものは「熱が伝わりにくい」ことを表しています。これにより、熱伝導率の数値が小さいものであるほど、性能が高い断熱材ということになります。

以下は、8種類の断熱材について、それぞれの特徴と熱伝導率をご紹介です。大きく4つに分類し、それぞれ2種類ずつご紹介していますので、比較してご覧ください。

 

繊維系断熱材

繊維状にした素材のスキマに、空気を閉じ込めた断熱材です。主な断熱材の種類は、グラスウールとロックウールで、どちらも同程度の熱伝導率となっています。

 

グラスウール

多くの住宅に普及し、使用されている断熱材です。素材がガラスであるため、害虫被害にあいにくく、燃えにくいといったメリットがあります。そのかわり湿気に弱いため、施工時に吸湿シートでしっかり覆う必要がある断熱材です。熱伝導率は、0.038 W/m・Kとなっています。

 

ロックウール

鉄鋼スラグや玄武岩といった、鉱物が原料となっている断熱材です。グラスウールと同じく、害虫被害に強く燃えにくいが湿気に弱い、という特徴になっています。またロックウールは、とくに吸音性に優れている断熱材です。室内で発生した音が吸収されて響きが抑えられるため、隣室や階下への騒音を軽減できます。熱伝導率は、0.038 W/m・Kです。

 

木質繊維断熱材

木質系の素材が使用された、断熱材を指します。セルロースファイバーとシュタイコがこれに当てはまり、どちらも地球にやさしい断熱材です。

 

セルロースファイバー

おがくずや古紙を粉砕してつくられた繊維が使用されている断熱材です。防虫・防カビ効果のある薬剤が含まれているため、害虫予防も期待できる断熱材となっています。セルロースファイバーは、貼り付けたシートの中に断熱材を吹き込んでいく工法で、気密性に優れており、高い蓄熱性能をもつ断熱材といえます。熱伝導率は、0.040 W/m・Kです。

 

シュタイコ

針葉樹の木屑やおがくずが原料となっている断熱材です。透湿性があるため、じめじめとした梅雨でも、快適な環境をつくれます。またシュタイコは、真夏の蒸し暑い時期でも、室内温度の上昇を抑えられる性能ももっています。夏も冬も快適に過ごせる性能をもつ、優れた断熱材といえるでしょう。熱伝導率は、0.038~0.044 W/m・Kとなっています。

 

天然素材系断熱材

自然素材を使用しており無添加であるため、地球に優しい断熱材です。ウールブレス(羊毛)と炭化コルクが当てはまり、どちらも調湿性に優れています。

 

ウールブレス(羊毛)

羊毛が原料となっており、人体に無害であるホウ酸を使用して、防虫加工されている断熱材です。とくに調湿性に優れており、結露対策に効果が期待できるといった特徴があります。発火しにくい性質で耐久性も良く高性能です。熱伝導率は、0.039~0.049 W/m・Kとなっています。

 

炭化コルク

ワインのコルク栓を作る際に出た端材を炭にして、使用している断熱材です。防音性と調湿性に優れており、コルクに含まれる物質により害虫予防も期待できるという特徴があります。また、栄養分を含んでいないため長期間腐ることがなく、断熱性を維持することが可能です。熱伝導率は、0.037~0.045 W/m・Kとなっています。

 

発泡プラスチック系断熱材

プラスチックを発泡させ、空気を閉じ込めた構造となっている断熱材です。主にフェノールフォームと、硬質ウレタンフォームが当てはまります。どちらも熱伝導率に優れた断熱材です。

 

フェノールフォーム

フェノールフォームは、特殊なフェノール樹脂と呼ばれるものに、発泡剤や硬化剤を混ぜてボード状に加工したものです。断熱性に優れており、湿気にも強いといった特徴があります。デメリットは、プラスチックであることから風雨や紫外線・物理的な衝撃に弱いという点です。熱伝導率は、0.020 W/m・Kで優れた断熱性となっています。

 

硬質ウレタンフォーム

硬質ウレタンフォームは、ポリイソシアネートなどの化合物が原料となっています。フェノールフォームと同じく、断熱性に優れているという特徴がある断熱材です。また湿気に強いため、耐久性にも優れています。熱伝導率は、0.026~0.040 W/m・Kとなっています。

 

まとめ

断熱材を選ぶ

断熱材を選ぶ際には熱伝導率が主に注目されますが、それ以外の特徴も確認し、より理想に近い住宅となるよう、断熱材を選択してください。

「西日本エコ断熱株式会社」では、地球に優しい断熱材であるセルロースファイバーとシュタイコを扱う、断熱専門の施工をおこなっている会社です。断熱材に精通しており、それぞれのメリット・デメリットを踏まえながら、ご依頼にお応えします。断熱施工は、ぜひ当社にご連絡ください。

 

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