羽アリからシロアリを見分ける方法は?被害対策も詳しくご紹介

羽アリからシロアリを見分ける方法は?

家に虫が出たとき、シロアリかどうかわからない方もいるでしょう。よく似た生物に羽アリもいます。そのため、シロアリと羽アリの見分け方を覚えてください。どの虫でも被害を与える可能性があるため、見つけたら適切な対処を進めましょう。

今回は住環境を害虫から守りたい方のため、羽アリからシロアリの判別方法を示します。虫が出たときの被害対策も紹介します。これを読めば、虫の種類を見分けながら、適切な対処を施せるでしょう。

シロアリと羽アリの見分け方

シロアリと羽アリの見分け方は、基本的には羽の有無です。ほかにも体の特徴の違いが複数見られます。シロアリと羽アリの違いを、以下で見ていきましょう。

シロアリはアリではないが羽アリの一種

シロアリは名前と違って、アリの一種ではありません。ゴキブリの仲間です。本当のアリの先祖はハチ類になります。胴体などの特徴がシロアリと違う点に注目してください。

日本でのシロアリは、イエシロアリやヤマトシロアリが代表例です。前者は西日本や四国、九州などに分布しやすく、食害スピードが速いとされます。一方でヤマトシロアリは日本全土どこにでも現れ、湿った場所を好みます。

どちらにしても家屋への被害が想定されるため、放っておくと手遅れになるかもしれません。早めの対策や駆除が重要です。

基本的に羽アリには羽があり、シロアリにはない

基本的に羽アリには羽があり、シロアリにはありません。羽アリは厳密には虫の種類ではなく、虫の役割のひとつとされます。巣が大きくなると、女王アリと王アリが、新たな巣を作るために飛び立ちます。

羽アリは飛び立つ前提があるから羽がついています。ただし巣を見つけたあとは羽を落とすのが特徴です。そのままシロアリに変わるのです。羽がないと飛び立たず、床下などで暮らすことがあります。一方でシロアリでも、羽を持っている例が見られます。

このようにシロアリにもさまざまなパターンがあるので、あやしい虫がいたらすぐに対処するのが理想です。

シロアリとクロアリの特徴の違い

羽アリの代表的存在がクロアリで、シロアリとは特徴が異なります。まずシロアリは羽を持つ場合、薄い網目模様になっています。羽のないシロアリも見られる点に注意です。触覚は直線的で、胴体は寸胴になります。4月~10月に現れやすいのも特徴です。

一方でクロアリは、濃い網目模様の羽があります。触覚はくの字型で、胴体はくびれた形です。春先から初冬にかけて発生するのが特徴です。糖質をエサとして、家電製品に被害を与えます。個体によってシロアリ同様、木材を削るかもしれません。

このようにシロアリとクロアリはそれぞれ固有の特徴があります。生き方も違いますが、どちらも家屋へのリスクに注意です。見つけたら放っておかず、すぐに対処してください。

羽アリを見かけたときの対策方法

羽アリを見かけたときの対策方法

羽アリを見かけたときは、シロアリでもクロアリでも対策が必要です。ここでは殺虫剤をかけないように気をつけてください。シロアリが逃げて、別の場所に巣を作って増殖することがあります。掃除機で吸い込んだり、ポリ袋で閉じ込めたりするのが有効策です。

ここでは羽アリを見かけたときの対処法をまとめました。

殺虫剤での解決は難しい 

羽アリを見つけても、殺虫剤はかけないでください。うまく仕留められないと、別の場所に逃げ出してしまうからです。ここで見失ってしまうと、羽アリの活動を許してしまいます。

生き残った羽アリは、別の安全な場所を探すのが特徴です。そこから羽アリを増やしてしまうと、完全に駆除できなくなるでしょう。以上から殺虫剤は、羽アリに対しては逆効果になります。

掃除機で羽アリを吸い込もう

簡単なのは羽アリを掃除機で吸い込むことです。吸い込まれたときの圧力で仕留められます。虫に直接手を触れなくてもよいので、多くの方が実践できるでしょう。

掃除機から吸い込まれた羽アリが出てくるのではと、心配な方もいるでしょう。実際は機械の圧力に、羽アリは抵抗できません。そのため吸い込みによって、解決できるでしょう。

羽アリに限らず虫を見かけたときは、掃除機で吸うのが手っ取り早いといえます。

ポリ袋で羽アリを閉じ込める

ポリ袋を使って閉じ込める方法もよいでしょう。袋を結んで捨てれば、ほかのゴミと一緒に羽アリを追い出せるからです。

ドア枠などの発生場所を、ポリ袋でしっかりとカバーしてください。中に羽アリがたまってきたら、飛び出さないようにしっかりと結びましょう。最後に捨てれば、ある程度の羽アリは排除できます。

掃除機をすぐに用意できないと思ったときは、ポリ袋を使っておびき寄せるのも選択肢です。

まとめ


主要な羽アリは2つあります。シロアリとクロアリです。シロアリは羽がない個体があり、寸胴などの特徴があります。クロアリはくびれた胴体などがポイントです。

どちらも家屋に被害を与えることがあるので、見つけたらすぐに追い払いましょう。掃除機による吸い込みや、ポリ袋による閉じ込めなどが解決策です。適切な対処によって、住宅から害虫を追い出せるでしょう。数が多い場合は、害獣駆除業者などの協力も得てください。

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