業者が煽っているだけ?シロアリ予防の必要性について詳しく解説!

シロアリ予防の必要性

 

家を建ててから5年が過ぎると、そろそろシロアリ予防の対策を検討したほうがいいという話を聞いたことはありませんか。本当に、シロアリ予防というのは必要なのでしょうか。必要も無いのに業者が煽っているだけなのではと不安な方もいるかもしれません。また、どんな点に注意して業者選びをしたらいいのでしょうか。今回はそんな疑問にお答えします。

そもそもなぜシロアリは家に発生するのか

シロアリが家に発生する理由は、シロアリの大好物である木材が豊富にあり、床下は湿気が多いなど、シロアリの住みやすい環境が家には揃っているからです。

とはいえ、コンクリート造りの家にもシロアリは発生します。家の基礎部分がたとえコンクリートであっても、小さな隙間があればシロアリは侵入してきます。2本の鋭いキバでコンクリートさえもかじって砕きながら、穴を開けて侵入してくるのです。浴室やトイレはシロアリが好む湿った環境ゆえ、たとえタイル貼りであったとしても隙間から入り込まれ、柱などが食べられていることはよく見られています。つまり、そこに家がある限り、つねにシロアリのターゲットに晒されていると思って間違いありません。ましてやシロアリ予防がなされていない家などは、シロアリたちにとって格好のエサになってしまうでしょう。

 

シロアリを放っておくとどうなる?

家に発生したシロアリを放っておくとどうなるのでしょうか。シロアリに柱など、家屋の木材部分が食べられスカスカになります。木材だけではありません。コンクリートもかみ砕きますから、家の基礎部分の強度が損なわれ、そのまま放置していると建物全体の強度が低下し、倒壊する危険が発生します。とくに、地震や台風・ゲリラ豪雨の際には家屋倒壊のリスクがより高まります。

実際、平成7年に起こった阪神淡路大震災では、シロアリ被害が見られた建物の8割が全壊しました。つまり、シロアリの被害にあった家屋のほとんどは、地震に耐えきれず倒壊するといえるでしょう。倒壊するまでには至らずとも、シロアリの被害によって床がギシギシ歪み、湿気やカビ臭なども発生し、住みにくい住環境になります。シロアリは鋭いキバで断熱材も噛み砕き、ボロボロにしてしまうので、断熱材本来の機能が果たせなくなってしまいます。シロアリを放っておくことは、総じて家の価値と寿命を下げてしまうことにつながるのです。

 

シロアリ予防の頻度は?

シロアリ予防の頻度は?

 

シロアリ予防は、どのくらいの頻度で行えばいいのでしょうか。ずばり、5年に1度です。なぜなら、現在シロアリ予防に使われている駆除剤は、環境や人体への影響を考えて成分の強さを調整し、5年ほどしか効果が持たないように作られているからです。尚、新築時には、建築基準法で床下のシロアリ予防をするよう定められています。したがって、新築時から5年ほど経過したとき、同じくシロアリ予防をするタイミングになります。

すぐに駆除が必要なアリもいる

しかし、庭先や家屋の周辺で、蟻道(ぎどう)や羽アリを見かけたらすぐに駆除しなければなりません。ちなみに、蟻道とはシロアリが移動するためのトンネルです。シロアリは外気や光を嫌うため、自らの姿をさらして移動することはありません。柱の表面などに地表を移動するためのトンネルを、土を用いて作ります。それが蟻道です。床下を覗いた時に柱や基礎コンクリートに茶色い土のトンネルがあれば、それはほぼ間違いなく蟻道です。手遅れにならないうちにシロアリ駆除を行いましょう。

 

普段から寄せ付けない環境づくりをしよう

一方で、普段からシロアリを寄せ付けない環境にしておくことも大切です。庭先など家の周りに使わなくなった家具や木材などを放置していませんか。シロアリは木材が豊富にある場所を発見すると、群れになって飛んできます。

家の床下や基礎部分の、風通しと日当たりを確保しておきましょう。シロアリが好むのは湿り気が多く、日が届かない環境です。家の基礎部分にある通気口周辺に、物置や廃材などを置いて通気口をふさいでいませんか。これもシロアリの好きな環境を作り出してしまっています。床下の風通しをよくして、できる限り日当たりを確保しましょう。もし家の中に雨漏り箇所があれば、修理しておきましょう。シロアリは腐っている木材が大好きだからです。

 

シロアリ業者選びのポイントは?

シロアリ予防の方法としては、家屋の床下に薬剤を散布してシロアリの侵入を防ぐというバリア工法が用いられます。ホームセンター等ではシロアリ予防剤等が売られていて、自分でも出来そうです。しかし床下に潜って、木材部分だけではなくコンクリート基礎部分や土壌にも、それぞれに適した薬剤を選んでくまなく噴霧するのは、素人には大変な作業です。確実にシロアリ予防を行うためには専門の業者に頼むのが一番でしょう。

ちなみに、シロアリの被害が見られる場合にはベイト工法と呼ばれる駆除方法が用いられます。ベイト工法とは、ベイトと呼ばれる毒エサ剤をシロアリに食べさせて駆除する方法です。専門業者がその知識と経験から、シロアリが出入りしそうな場所を把握したうえで設置して、駆除していくのです。では、どんな業者を選べばよいでしょうか。業者選びのポイントを紹介します。

 

料金や見積書がわかりやすいこと

悪質業者は、シロアリ駆除後にさらなる追加料金を求めてくることがあります。事前に見積書を発行してもらうことが大前提で、見積の説明時には使用する薬剤や作業内容まで詳しく説明してくれる業者であることが、選ぶポイントになります。

 

写真を使った説明で信頼性があること

たとえ自分の家であっても床下を自分の目で見ることは難しいものです。そこで事前調査時に写真を撮って、その写真を使って説明してくれたり、施工中の写真も見せてくれたりして、説明してくれる業者を選びましょう。このような対応をしてくれるか事前に確かめておくのも業者選びの重要ポイントです。

 

5年保証をサービスしている業者を選ぶこと

たとえプロとはいえ、再発可能性はゼロではありません。少なくとも、シロアリ駆除剤の効果が続く5年間は保証期間として設けている業者を選ぶべきです。

 

まとめ

シロアリの予防の必要性、ならびに業者選びのポイントを紹介しました。戸建ての家に住んでいる以上、シロアリのターゲットから逃れることはできないと思っていいでしょう。我が家の寿命と価値を維持するためには、定期的にシロアリ予防が必要です。

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