住宅を建てる際に、皆さんは何を重視したいでしょうか?「こうすればよかった」と後悔しがちなのが騒音問題です。外観や間取りなど目で見える部分も大切ですが、断熱材などの目に見えない部分は容易に後から変更できないので、安易に選ぶことは避けるべきです。本記事では防音効果に定評のある断熱材「セルロースファイバー」について解説いたします。騒音問題に悩まされたくない方はぜひ参考になさってください。
防音効果の高い家にする方法
防音効果の高い家というのは、気密性が高い家とも言えます。方法としては主に「家の構造」「間取り」「サッシ」があります。家の間取りを工夫したり、窓を二重・三重の窓にしたりといくつかの方法が考えられますが、以下で説明する家の構造自体は後から修正ができないので慎重に判断したいところです。
家の構造には主流の「木造」の他、「鉄骨造」「RC(鉄筋コンクリート)造」があります。防音性能がもっとも優れているのが鉄筋とコンクリートをかけ合わせたRC造です。とはいえ、RC造で建てる場合坪単価でおよそ1.5倍のコストがかかると言われているため、コスト面を考えるとなかなか採用しづらい現実があります。そこで注目したいのが防音効果の高い断熱材です。構造内部にセルロースファイバーのような防音効果の高い断熱材を使用することで、木造住宅でも騒音で悩まない快適な暮らしを実現できます。
防音性能の高い断熱材「セルロースファイバー」
そこで断熱材にはいくつもの種類があり、何を採用するかによって家の断熱・防音性能が変わります。主な断熱材の種類は、大きく分けると3つのタイプに分かれます。以下は防音効果があると言われている断熱材の一覧です。
【無機繊維系】
グラスウール(ガラス)、ロックウール(石)
【発泡プラスチック系】
ウレタンフォーム
【木質繊維系】
セルロースファイバー
いくつかの断熱材に防音効果が認められているとはいえ、防音実験などでそれぞれの素材を比べてみると効果に違いが見られます。たとえば一般的に普及されているグラスウールと比べ、圧倒的に高い防音効果が実証されているのがセルロースファイバーです。
日本での普及率はコストパフォーマンスに優れるグラスウールがシェアNo.1となっていますが、米国ではセルロースファイバーがトップに君臨しています。飛行機の離着陸音など騒音が予想される空港周辺エリアではセルロースファイバーを利用した住宅ばかりです。防音性能に長けた断熱材であることが、他国の例を見ても一目瞭然であると言えます。
「セルロースファイバー」に防音効果がある訳
セルロースファイバーが防音性に非常に優れていると言われる理由は大きく3つあります。その答えはセルロースファイバーの構造と施工法を探れば分かるので、1つずつ見ていきましょう。
空気による吸音効果
セルロースファイバーは天然の木質繊維からできているため、内部ではさまざまな太さの繊維が絡み合うことで空気の層を作っています。さらに繊維の中にも無数の空気砲が点在しています。これらの空気が吸音してくれるおかげで、外部に音が伝わりにくくなっているのです。
スキマができない施工法
グラスウールなどマットを敷き詰めていく断熱材の場合、施工段階でどうしてもスキマができてしまいます。配管や筋交いなど障害物がある場所ならなおさらで、施工法上スキマをゼロにできません。スキマがあると断熱性能が劣るだけではなく、防音性能にも影響が出てしまいます。一方セルロースファイバーであれば吹き込み型の施工法のため、どんな場所でもスキマなくびっしりと充填できるので安心です。このように、セルロースファイバーの施工法自体が防音効果の高い方法であると言えます。
密度が高い
天然の木質繊維を使用して作られているセルロースファイバーですが、実は新聞紙をリサイクルして製造されています。たとえば40坪の家を1棟建てるのにいったいどれくらいのセルロースファイバーが使われているのでしょうか。正解は「約1,200Kg(キログラム)」となります。家1棟でこれほどの重量の断熱材を詰め込むのですから、セルロースファイバーの家は防音効果が高いと言われるゆえんに納得がいきます。
まとめ
防音性能の高い家づくりには欠かせない方法の1つに断熱材があります。そして重要になるのが何をどれくらい敷き詰めるかです。セルロースファイバーは防音性の高い持続可能な資源を使った断熱材です。素材の性質や特徴、そして施工法からしても防音効果が非常に高いことがお分かり頂けたのではないでしょうか。
「西日本エコ断熱株式会社」は断熱専門の施工会社です。断熱材の知識や効果に精通しているため、これまで多くの工務店よりご依頼をいただいております。当社で扱うセルロースファイバー「スーパージェットファイバー」は、従来のやり方と異なり、メーカーが登録した施工店の専門スタッフしか施工できません。施工に高い技術力が必要とされるセルロースファイバーのことなら、ぜひ当社までご依頼ください。