屋根に断熱材を施工するメリットとは?屋根断熱の基礎知識を解説

屋根断熱の基礎知識を解説

家を建てるときやリフォームをするとき、外気を防いで快適な室内温度を保つために取り入れるのが断熱材です。とくに屋根断熱は降り注ぐ熱気や冷気を防ぐことで、家全体を効率よく断熱できます。
本記事では屋根に使われる断熱材の種類・メリット・注意点などをまとめて解説します。

屋根に適した断熱材の種類

屋根断熱に使われる断熱材をご紹介します。主流である無機繊維・天然繊維・発泡プラスチックのほか、近年ではシュタイコという木繊維にも注目が集まっています。

 

無機繊維

ガラスや鉱物などの無機物を主成分にした断熱材です。価格が安く取り入れやすい素材で、防音性が高く耐火性にも優れるという特徴があります。ごく僅かではあるものの「ホルムアルデヒド」などの有害物質が含まれているため、アレルギー体質の人には注意が必要です。無機繊維の断熱材にはグラスウールやロックウールなどがあります。

 

天然繊維

羊毛や木材を主成分にした繊維で、羊毛断熱材やセルロースファイバーが有名です。有害物質を含まない自然由来で、人体に優しい素材です。防音効果・吸湿効果に優れている反面、天然素材のため防虫効果は期待できません。価格は割高であるものの、アレルギーや有害物質が気になる人におすすめです。

 

発泡プラスチック

プラスチックを発泡させることで、無数の気泡を持つ断熱材です。代表的なものに硬質ウレタンフォームがあります。薄くて軽く、湿気に強いというメリットがあります。断熱性能に長けており、冷暖房を効率的に使えるでしょう。デメリットは、無機繊維よりも価格が高い点です。

 

シュタイコ

ドイツ製の木繊維断熱材です。温暖化が問題になっている近年、ヨーロッパでは木繊維断熱材が注目されています。シュタイコの最大の特徴は、熱容量が非常に高いことです。熱容量は数値が高いほど熱が伝わりにくく、シュタイコを取り入れることで夏の外気を大幅にカットできます。ほかの断熱材と同様に熱伝導率も低いため、冬の冷気もしっかりと防ぎます。シュタイコは高温多湿な日本の気候に合った断熱材といえるでしょう。

 

屋根に断熱材を使うメリットとデメリット

屋根断熱のメリットとデメリットを解説します。

 

快適な室温で過ごせる

外気の温度が高すぎたり低すぎたりすると、いくら冷暖房を使用しても効きが悪くなりがちです。快適な温度設定にすればその分冷暖房費もかさみます。断熱材を使うことで屋根から熱や冷気が伝わるのを抑え、室温が安定しやすくなるのです。

 

屋根裏部屋がある住宅におすすめ

屋根裏部屋がある住宅におすすめ

 

屋根断熱と似た施工に天井断熱があります。文字通り天井部分に断熱材を取り付ける方法で、屋根断熱よりも施工費が安いというメリットがあります。しかし、屋根裏をロフトや収納スペースとして活用している家なら、屋根断熱がおすすめです。天井断熱を行うと天井より上の部分は使えません。スペースを有効活用したい場合は屋根断熱がよいでしょう。

天井断熱よりも費用がかかる

屋根断熱のデメリットとして挙げられるのが、施工費の高さです。天井断熱よりも面積が広く傾斜もあるため、資材が増えるだけでなく人件費も増します。そのため屋根裏部屋がない住宅には、天井断熱のほうが向いているでしょう。

 

屋根に断熱材を施工する方法

屋根断熱の施工方法は、主に外張り断熱と充填断熱があります。

 

外張り断熱

屋根の骨組みである垂木の上に、断熱材を施工する方法を外張り断熱といいます。外張り断熱は、建物を外側から覆うような工法のため、高い断熱性能を発揮できるのです。

 

充填断熱

充填断熱は、垂木と垂木の間に、隙間を埋めるように断熱材を敷き詰めることで断熱します。外張り断熱よりも費用が安く済む反面、垂木部分には断熱材が使われないため断熱性能はやや落ちます。

 

屋根に断熱材を施工するときの注意点

ここでは、屋根断熱を施工する際の注意点を解説します。依頼する業者を選ぶポイントと、屋根に湿気をためないポイントについてお伝えします。

 

複数の業者から見積もりを取る

施工業者選びで悩んでいるときは、複数の業者から見積もりを取ってみましょう。比較することで費用相場や工事内容が把握でき、信頼できる業者を見つけやすくなるでしょう。

 

空気が流れる通気層が必要

屋根に断熱材を施工する際は、空気が流れる通気層という空間が必要になります。通気層がないと湿気がこもり、断熱材や屋根材が水分を吸収して劣化を速めてしまうのです。通気層は必ず設けるようにしましょう。

 

結露の発生に注意

断熱材を屋根に使うと、結露が発生しやすくなるため注意しなくてはいけません。原因は、通気層や防湿層の不十分さが挙げられます。防湿層は断熱材を湿気から守るために設置するものです。結露ができると屋根の腐食に繋がり、大掛かりな修理が必要になる場合もあります。また、カビやダニが発生することで人体にも悪影響を及ぼす危険性があるのです。

 

まとめ

断熱材は、外からは見えないため、普段気にすることはあまりないでしょう。しかし、住む人の快適さを守る大事な役割があります。温暖化の影響により、近年の夏の暑さは深刻な問題です。これから家を建てる・リフォームする際は、優れた断熱材が必要となるでしょう。吹き抜けや屋根裏部屋のある住宅は、ぜひ屋根断熱を取り入れてみてください。スペースを有効活用しながら、居心地のよい室内温度を目指せます。

兵庫県にある「西日本エコ断熱株式会社」は、断熱材施工の専門業者です。新聞古紙を原料とした断熱材のスーパージェットファイバーを採用し、隙間を作らず、高い断熱効果の得られる施工をご提供しております。夏の暑さに負けない熱容量の高い断熱材、シュタイコの施工もお任せください。

断熱材専門業者のため、高い技術力と豊富な知識を持つスタッフが安心・安全・迅速に作業いたします。シロアリ対策も承っておりますので、お気軽にご相談ください。関西全域のほか、岡山・鳥取・四国まで幅広く対応しております。お客様の快適な家づくりを全力でサポートいたしますので、断熱材の施工をご検討の際は、是非とも当社にお任せください。

  • 日本製紙木材株式会社
  • JET スーパージェットファイバー
  • シロアリ・腐朽から家を守る エコボロン®
  • 木繊維断熱材 STEICO(シュタイコ)