床の断熱材とはどんなもの?種類と特徴について詳しく解説!

種類と特徴について詳しく解説

室内で過ごしやすくするためにできること。それは室内を適温に保つことであり、そのために建物を造る際には断熱材が使われています。断熱材を使用している家、していない家は室内の温度差が大きく、エアコンやストーブなどを使っても、その効果が得にくい状態となります。

断熱材を入れていないと、室内で快適に過ごしにくいですし、光熱費がかかってしまうでしょう。あらゆる面から見ても、断熱材は家づくりには欠かせないものとなっています。今回は、床の断熱材についてご紹介していきます。

 

床に入れる断熱材とは?

建物の床の部分は、地面と一番近い場所ということもあり、地盤の湿度と温度の影響を受けやすくなっています。床下の断熱というのは、建物内の快適性を決めるといってもいいくらい重要な部分です。普段は目にすることのない部分であるため、分かりにくいと思いますが、床断熱の方法も大きく2つの方法に分かれています。一つは、床下断熱、もう一つは基礎断熱になります。

 

床下断熱について

床下断熱について

 

床下断熱は、フローリングや畳や、床下地の裏に断熱材を敷くことで、床下空間からの熱伝導を遮るというものです。

この方法は、床断熱の約90%で行われている方法なので一般的な方法と言ってもいいでしょう。施工費用も安く済みますし、床下のチェックができるということ。例えば、カビが発生している、ひび割れが起きている、シロアリがいるという場合に発見しやすく、すぐに対策を取ることができます。

気を付けたい点としては、床下の換気量を十分に確保しないと結露が発生する点や、床の配管周辺の気密性を保つために丁寧な施工が必要となるので、信頼できる業者選びを行わないといけない点があります。

基礎断熱について

基礎断熱は、基礎コンクリートの内側もしくは、外側全体を断熱材で覆う方法です。外側のみの工事であれば、費用はさほど掛かりませんが、耐久性の面は劣りやすい点が気になります。基礎の部分を目視できないため、検査をするときに大がかりになってしまいます。

床下の空間が室内温度と同程度となるため、建物全体の蓄熱効果がよくなりますが、施工費用が高くなってしまうでしょう。また、断熱材とコンクリートの隙間にシロアリが発生した場合は発見することが難しく、被害のリスクが増えやすいと言えます。

このような点からあまり用いられない方法となっています。

 

床に入れる断熱材の種類 

床に入れる断熱材には大きく分けて、発砲樹脂製断熱材と繊維系断熱材があります。また、それぞれの断熱材の種類も使われている素材によって細かく分かれています。それぞれの断熱材には特製があり、メリットもデメリットもあるので見ていきましょう。

 

発砲樹脂製断熱材 

発砲樹脂製断熱材は、次の4種類があります。ビーズ系ポリスチレンフォームは、一般的に発砲スチロールと呼ばれるものです。発砲スチロールは、ポリスチレン樹脂に発泡剤と難燃材を加え、ビーズ状にしてから、蒸気で発砲させ作られた断熱材となっています。形状は自由な形にすることができるのが最大の特徴です。

メリットは、湿気に強い、軽い、加工しやすい、安価であることが挙げられます。デメリットは、断熱性が低い、熱に弱い、傷が付きやすい点となっています。

押出法ポリスチレンフォーム(XPS)は、ポリスチレン樹脂に発泡剤と難燃剤を混ぜ合わせた上で、発泡させながら押し出して作られる断熱材のこと。外断熱に適しており、シロアリの侵入を防ぐ機能もあります。

メリットは、湿気に強い、軽い、安価なことです。デメリットは、熱に弱い、強度が低い、衝撃に弱いこととなっています。

硬質ウレタンフォーム(PUF)は、実際の建築現場では吹き付けて使われるものです。ポリイソシアネートとポリオールに発泡剤などを混ぜて作られます。

メリットは、発砲プラスチック系の中では断熱性が高い、吹き付けて発砲させるため気密性が高くなる、強度が高い、難燃性を付加できる点が挙げられます。デメリットは、施工性に劣る点です。

フェノールフォームは、フェノールフォーム樹脂に発泡剤と硬化剤などを加えてボード状に作られます。

メリットは、劣化が遅い、耐熱性が高い、断熱性能が高いことです。デメリットは、高価である、吸水性や吸湿性が高いため水に弱い、衝撃に弱いこととなっています。

 

繊維系断熱材

繊維系断熱材は、次の3種類があります。ロックウールは、人造鉱物繊維であり、玄武岩・高炉スラグやその他天然岩石等を原材料にして加工されたものです。

メリットは、耐火性がある、耐熱性がある、吸音性がある、保湿性があることが挙げられます。デメリットは、グラスウールと比べると重い、曲げや引っ張る力に弱いこととなっています。

グラスウールは、ガラス繊維を綿状の素材にしたものです。多くの木造住宅、工場や映画館など幅広い場所で使われています。

メリットは、耐久性、耐火性、防音性があること、デメリットは、湿気を含むと断熱性能が落ちる、施工を間違うと結露が発生することです。

ウールプレスは、羊毛から作られる断熱材であり、発生したホルムアルデヒドを繊維内に吸着することができます。

メリットは、防腐剤などを使用していないため健康によい、調湿効果がある、消臭力があることが挙げられます。デメリットは、コストが高い、施工者によって技術の差が生じやすいこととなっています。

 

まとめ

普段目にすることのない床の断熱材、想像以上に種類も多く、それぞれの特徴もはっきりしていることが分かりました。家づくりはこのような見えない部分がたくさんあり、快適に過ごせるために欠かせないものとなっています。家族が健康に過ごすためにも、床の断熱材について考えてみることが必要です。

兵庫県にある、「西日本エコ断熱株式会社」は、関西全域と岡山、鳥取、四国と幅広いエリアに対応している会社です。家も家族も健康に守るための断熱材の施工を行っているので、お気軽にお問い合わせください。

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